
♪コンサートレポート
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100 人のリコーダーオーケストラ! ザ・シンフォニーホールでデビュー!
2015年08月30日(日) 13:00 ザ・シンフォニーホール
ザ・シンフォニーホールに響いたシベリウス歌曲と室内楽の名曲の余韻!
よくよく考えると「サマーミュージックフェスティバル大阪」を客席で聴くのは初体験だった。8月30日にザ・シンフォニーホールにて、「百花繚乱~記念イヤーを飾る ステージ」と題した今年の最終公演のことである。私がこのフェスティバルの構成監修を受け持って今年で8年目となったが、これまでは私がステージマネージャーを務めるいずみホールだけでの開催だった。それが今年は、私の担当はいずみホールの3公演なのだが、構成監修の私の前任者である網干 毅さんが企画する「夏祭なにわなくとも室内楽」も巻き込んで、あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール、いずみホール、そしてこの日のザ・シンフォニーホールと、大阪を代表する3つのコンサートホールを股にかけての開催となった。制作の大阪アーティスト協会が今年は設立30周年の節目の年を迎えたお祝いなのだ。
最終日のザ・シンフォニーホールは昼夜2公演。昼は北山 隆さんほかのスーパーリコーダーカルテットが100人のリコーダーオーケストラと登場した。そしてこの夜の公演は、8公演にもおよんだ「サマーミュージックフェスティバル大阪 2015」の総決算だった。出演したのは大阪アーティト協会の30年の歴史に所縁の深い演奏者ばかりで、代表の黒川浩明さんの想いが詰まったステージ構成になった。
最初に登場したのが河野文昭さん(チェロ)と木下千代さん(ピアノ)。ショパンの 「チェロとピアノのためのソナタ」が緻密なアンサンブルで響く。続いて、シューマンの「ピアノ五重奏曲」が山上明美(ピアノ)さんと金関 環さん、菊本恭子さん(ヴァイオ リン)、金本洋子さん(ヴィオラ)、北口大輔さん(チェロ)で演奏された。当初、第1ヴァイオリンには稲庭 達さんが座るはずだったところ、4月に急逝。代って金関さんが 入ったアンサンブルは、丁々発止の闊達なものだ。
小休憩を挟んで登場したのは、このところ活発に演奏活動を繰り広げている八幡 順さん(ヴァイオリン)と松村英臣さん(ピアノ)のデュオ。モーツァルトの「ソナタ K.301」とヴィエニャフスキ「スケルツォ・タランテラ」という対照的な作品が、音楽への真摯な取り組みのもと演奏された。岡田晴美さん(ソプラノ)は松村英臣さんの丁寧なサポートで、今年生誕150年を迎えたシベリウスの歌曲をドイツ語訳で。言葉を伝えるのが歌曲なのだということを、改めて思い知らさる。
休憩があって、大御所の出演が続いた。池田洋子さん(ピアノ)はシューベルトの 「ピアノ五重奏曲〈ます〉」を、釋 伸司さん(ヴァイオリン)、松田美奈子さん(ヴィオ ラ)、雨田一孝さん(チェロ)、関 一平さん(コントラバス)と。玉が転がるように軽やかに響いたピアノの音が印象深く、慈しみ深いアンサンブルがしっとりとあらわれた。 最後は内田朎子さん(ピアノ)がベートーヴェンの「ピアノ三重奏曲第7番〈大公〉」を弾いた。大阪フィルのコンサートマスターの田野倉雅秋さんとチェロのトップ奏者である近藤浩志さんとがっぷり四つに組んだ演奏だ。私的な思い出になるが、「内田朎子、大阪フィル、ザ・シンフォニーホール」と揃うと、31年前の夏、1984年8月24日に、この組み合わせ、この空間で、チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲」を聴いたことを思い出す。偶然とはいえ座席もほぼ同じ場所だった。その後30年の大阪アーティスト協会が生まれ育った歩みに想いを馳せつつ、時の流れと時代の移り変わりを深く噛み 締めた一夜になった。(小味渕彦之)

井上隆平ヴァイオリンリサイタル ~無辜なる人々への祈り~
2014年06月14日(土) 15:00 あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール
J.ウィリアムズ:映画「シンドラーのリスト」のテーマ
ヒンデミット:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ホ調
ピツェッティ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ調
イザイ:子供の夢op.14
フランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ イ長調
去る6月14日(土)、大阪のザ・フェニックスホールにてリサイタルを開催させていただきました。当日ご来聴頂きましたお客様や、激励して下さった多くの方々のお支えのもと、無事に終えられました。ありがとうございました!
また、この度は大阪アーティスト協会様にマネジメントを委託させていただきました。準備段階から本番当日まで、大変細やかなお心配りを頂き、滞りなく進められましたこと、この場をお借りしてお礼申し上げます。
今回のリサイタルは、サブタイトルに『無辜なる人々への祈り』と付けました。これは、第一次世界大戦直後にイタリアの作曲家ピツェッティが作曲したヴァイオリンソナタ イ調の第2楽章に付けられた題名です。戦争で犠牲になった罪なき市民への鎮魂歌としています。あまり馴染みのない作曲家ですが、この曲を皆様にお聴き頂きたく、プログラムの中心に据えました。戦争を引き起こす人間の残虐な狂気と、その反面、人が人を愛する尊い心を描き出すことで、改めて戦争と平和を見つめる会にしたい、このような意図から前半は戦争に影響された作品、後半は人の心の優しさから生まれた作品を演奏いたしました。 当日のアンケートにより、和歌山からお越しいただいた80才代のお客様がいらしたことがわかりました。新聞に掲載された内容から、戦争をテーマとしたプログラムと知って頂いたそうで、ご自身の戦争体験を綴って下さっていました。胸が熱くなりました。
他のお客様からは、世界情勢が不穏な今だからこそ、真剣に向き合わねばならないテーマだ、とのご意見も頂戴いたしました。
戦争を知らない世代の私は、微力ながらも意識を持ち続け、活動してまいりたく思います。 (井上隆平)

八幡 順ヴァイオリンリサイタル
2014年05月29日(木) 19:00 あいおいニッセイ同和損保 ザ・フェニックスホール
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第1番より
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番ヘ短調「春」
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調
【出演】Vn/八幡順 Pf/松村英臣 Vc/大町剛
リサイタルが終わり、最初に申し上げたいことは「関係者皆様への深い感謝」です。特に共演者の松村さん、大町さん、いつも理想とするところに導いて下さって本当にありがとうございました!そしてもう一つは「名曲の持つ驚くべき力」です。
私は、日ごろから感動力のある人間だと思っていますが、バッハ、ベートーヴェン、メンデルスゾーンを練習していたこの一年間、毎日が“感動の嵐”でした。その感動がエネルギーとなり、演奏の度に、まるでシャワーのように発散されるのを感じます。
初めてヴァイオリンを手にしてから半世紀が過ぎましたが、今、私の中に住む小さな龍(ドラゴン)が目覚めた感触です(ドラゴン覚醒!?)。
今年、12月25日にいずみホールでクリスマスコンサートをさせて頂きますが、愛器グァルネリと共にいずみホールを駆け巡る…そんな素敵な夢を見る今日この頃です。 (八幡 順)

中川美穂ピアノリサイタル ~恩師フランス・クリダとの想い出~
2013年12月01日(日) 15:00 イシハラホール
リスト:愛の夢第3番、ペトラルカのソネット第104番、エステ荘の噴水、「超絶技巧練習曲集」より夕べの調べ、雪あらし、聞け聞けひばり(シューベルト)、乙女の願い(ショパン)、献呈(シューマン)
シューマン:謝肉祭op.9
久しぶりの自主リサイタルで不安もありましたが、当日は、デビューの頃からお世話になっております黒川さん、西村さんにサポートして頂いたおかげで、安心してリラックスしながら無事本番を終えることができました。本当に閉館が残念なイシハラホールの響きも心地よく、良い思い出のステージになりました。
今回初めてプログラムノートを自分で作成し、校正の段階ではいろいろとお手数をおかけしましたが、おかげさまで満足の行くものができ、恩師フランス・クリダへの想いも果たすことができました。準備から当日スタッフまで、携わって下さった大阪アーティスト協会の皆様に心よりお礼を申し上げます。何より私自身ステージを楽しむことができましたので、これを機にまた定期的にリサイタルを開催して行きたいと思っています。今後ともどうぞよろしくお願い致します。(中川美穂)
