
♪コンサートレポート
♪コンサートレポート

吉田順子ピアノリサイタル
2013年11月16日(土) 18:00 イシハラホール
ショパン:幻想曲ヘ短調op.49
ベートーヴェン:ソナタ13番変ホ長調op.27-1「幻想風ソナタ」
スクリャービン:ソナタ第2番嬰ト短調「幻想ソナタ」op.19シューマン:幻想曲ハ長調op.17
リサイタルというのは、一番学ぶ事の多い本番だと感じています。プログラムを決める段階、勉強していく時、本番に向かう際…いつも、より自分らしい演奏をする為にどうあるべきなのか考え続けている気がします。
その為、満足な本番にすることは至難の業で、リサイタルの後は毎度、お土産として沢山の課題を抱えて帰宅します。しかし、その課題を見つめる厳しい気持ちよりも勝る宝物にも出会わせて頂きます。
色々な方向から私の力になって下さった方々、ハプニングに困惑している時助けて下さった方々、私の演奏を聴きたいと足をお運び下さった方々、心から応援して下さり喜んで下さった方々…いかに自分が恵まれているのかを再認識させられます。ありがたいなあと感謝しつつ、また自分なりに精進を続けて演奏していこうと思わせて頂くのです。
皆様本当にありがとうございました。今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。(吉田順子)

俣野修子室内楽シリーズ≪楽興の時≫最終回~ショスタコーヴィチ
2013年11月10日(日) 17:00 イシハラホール
ショスタコーヴィチ:ピアノとヴァイオリンのためのソナタop.134、ピアノとチェロのためのソナタop.40、ピアノ・ヴァイオリン・チェロのための三重奏曲第2番op.67
【出演】Pf/俣野修子 Vn/ギオルギ・バブアゼ Vc/上村昇
晩秋のイシハラホールにて、お蔭様で毎年開催して参りましたこのシリーズを無事完結することが出来ました。これもひとえにご支援下さいました皆様のお蔭と心より感謝致しております。
“楽興の時”は、初回より「各楽器がそれぞれの特性を活かして、互角に主張し助け合いながら、室内楽本来の世界に正面から取り組み、作品の魅力のみならず、室内楽の形態が持つ魅力をもお伝えする」ことにこだわったシリーズで、ご共演下さいましたVn.ギオルギ・バブアゼ氏、Vc.上村昇氏とともに、ベートーヴェン~シューベルト~ブラームス~フランスの作曲家たち~ショスタコーヴィチと展開して参りました。
今回は、ソビエト連邦という独特の環境で、難しい時代を生きたショスタコーヴィチの10代から晩年までの作品(含:アンコール)を意欲的に取り上げたプログラムで、難解な作品も含まれましたが、聴衆の方々は、最後まで熱心に耳を傾けて下さり、幾人もの方から「終曲では涙が出た」というお言葉を頂戴することが出来ました。「このシリーズによって室内楽の新たな魅力に出会った」というお声や、シリーズの継続を強く望むお声も沢山頂き、本当に有難く存じている次第です。
このシリーズは、演奏者にとっても、毎回、中身の濃い非常にハードなプログラムでしたが、それらに真摯に取り組むことによって、その都度、新たな発見と収穫を得ることが出来ました。
これからも日々精進を重ね、ご支援下さいました全ての方々に深謝しつつ、このシリーズで得られたものを今後の活動に活かしてゆきたいと考えております。(俣野修子)

加藤理彩子「プーランク物語」~平和への祈り~
2013年11月03日(日) 14:00 兵庫県立芸術文化センター・神戸女学院小ホール
プーランク:
≪ピアノソロ≫8つの夜想曲、即興曲第15番
≪歌曲≫偽りの婚約、村人達の歌、冷気と火、くじびき
≪室内楽曲≫ホルンとピアノのためのエレジー、クラリネットとピアノのためのソナタ 他
【出演】Pf/加藤理彩子 Br/根岸一郎 Sop/木澤香俚 Hr/池田重一 Cl/鈴木祐子
2013年が、フランシス・プーランク没後50年ということで、芸文ホールの抽選が激戦であったにも拘らずホールが取れたということもあり、果たしてできるのか?!と不安ながらも開催に踏切りました。「プーランク物語」という題は、大阪アーティスト協会の西村さんが考えてくれました。それから何とか“物語”にするべく、無い知恵をしぼることに…。
久しぶりの主催公演はやはり大変!でもほんとに多くの人の尽力と援助によって「コンサート」が成り立つことを今回もまた改めて痛感し感謝しています。4人の共演者の方と準備を進めてきて、一人っきりの時のような孤独感はなく当日を迎えられました。そして本番、ホールという空間に集う人達のエネルギーの不思議さ…。正直、本番というものは、何回経験してもどういうものかよくわかりません。
最後にフランシス・プーランク氏に謝罪と感謝!(加藤理彩子)
